TOEFL iBT ライティング17点のレベル感をサンプル付きで紹介

以前TOEFLライティング20～23点のレベル感を紹介しましたが、今回は17点のサンプルを公開します。

ライティング17点というと少し低いと思われる方もいるかもしれません。

しかし、TOEFL iBTで61点くらい（米国の2年制コミカレレベル）の得点を目指す人にとってライティング17点というのはひとつの目標値ではないでしょうか。

この17点というのは初級者にとっては中々の高い点数に感じてしまう人もいると思います。

しかし、
リスニングやリーディングで17点を取るよりも17点くらいまではライティングとスピーキングの方が取りやすいのではないか
と筆者は考えています。（ライティング20点以上を目指す方はこちら）

それでは早速解説していきます。

ライティング17点の目安

以前にも紹介したとおり、ライティングはIndependent TaskとIntegrated Taskの２種類に分かれ、それぞれ5点満点で採点されます。

以下、参考になります。

17点を目指す場合、
Independentで3点
Integratedで2点
を出せば平均2.5点となり、17点を出せる計算になります。

2点と3点の違い

ではこの3点と2点のレベル感を見てみましょう。

正式なルーブリックはETS Websiteをご参照ください。

（以前の記事で日本語でルーブリック解説しています。）

ここではルーブリックとこれまで学生の指導をしながらスコアを見てきた経験を元に筆者の解釈するポイントを紹介します。

Independent

*本当にざっくりとした解釈でこの他にもこの点数に到達する方法はたくさんあると思うのですが、一つの参考までにご覧ください。

つまり、250～300語書けることで内容の充実とされる部分があるため、文字量の確保は必須です。

当然ただ文字量を稼げば良いわけではなく、それぞれのパラグラフで

という風に論理的に展開できていることが重要です。

そして、文法は完ぺきである必要はありません。

むしろ細かいところを気にしすぎて、文字量を確保することができないくらいなら小さな誤りは無視してたくさん書けるように練習した方が良いです。

正直、筆者が関わってきた学生たちは形を気にするが故に150語くらいで止まってしまうケースが多かったです。

そんな人でも「形は気にしなくて良いからとにかく量を書こう。文法はしっかりしてるから自信もって！」というと250～300位かけたりします。

ただし、意味の理解に影響が出たり、論理の展開に支障をきたすような文法の誤りはNGです。

サンプル

それではサンプルライティングを見てみましょう。(原文のまま)

I think that cars will increase in twenty years. I have three reasons.

To begin with, these days, the number of electric cars is increasing in the world. Because this car is good for the environment. These cars don't have bad fuel. Actuall, I heard a lecture  that generally cars are bad for the environment, so workers said “We are making electoral cars and we recommend buying electric cars.” Also, there are many car companies in Japan. So many car companies sell electric cars. Therefore this car is easy to buy for them. I think that many people will buy these cars. I looked at the parking of an electric car at a big supermarket. This space is wide, so many electric cars stayed there.

In addition, the number of older people is increasing in Japan. So it is difficult that older people to go too far and can not drive a car. Therefore there are taxis and buses in Japan. But these are a little. Actuall, my grandmother is living alone and she can not drive a car. So she often calls my family because my family can drive a car. We are living near my grandmother’s house now. But if we don’t live there, my grandmother will have a harder than now. So I think that taxis and buses should increase.

Lastly, If the number of cars are increasing, traffic accidents will also increase. However, self-driving cars are increasing. This car can move by themself. For example, stop, curve and person. So drivers can drive so easily and comfortably. Therefore, I think that traffic accidents will decrease and drivers will  increase. 

In conclusion, I disagree that in twenty years there will be fewer cars in use than there are today. In addition, electric cars will increase. (298 words)

筆者はこのライティングで3点が出ると考えています。

文法ミスやスペルミスも多々ありますが、意味理解を大きく妨げるものではありません。

また、主張、論理展開もまずまず理にかなっており、不可解な部分はありません。

30分でここまで書ければ3点は取れるのではないでしょうか。

Integrated

ここもざっくりです。(*3点と4点の違いについては以前の記事でも詳細に書いています。)

*英語運用能力についてはIndependentと同様なため割愛します。

ポイントはやはりレクチャーとリーディングのポイント3つをどれだけ抑えられるか、です。

といったイメージです。

なのでIntegratedで2点を取るのはそんなに難しくはないと思います。リスニングを聞き取れるかどうかが大きなカギになります。

サンプル

ここでもサンプルを見てみましょう。

These days technology is developing until the car. This car virtually drives themselves, so move the computer. There are many merits to this car. First, this car will prevent many accidents, so this can save many lives. Because computers adjust speed. Second, if this car is widely used, traffic problems decrease. Because computers control other car’s distance and speed on the highway. So this car can have a great benefit. Lastly, this car save many. Because this adjusts speed and so on. So this car’s breakers, tires and transmissions can keep. (91 words)

語数も少なく、だいぶ内容が薄いです。リーディングからそのまま持ってきている表現もあります。

ですが、これでも2点は取れるでしょう。

Independent3点、Integrated2点で17点は取得可能です。

どうでしょうか。Independentの対策をすれば17点取れるような気がしませんか？

以下ではもう少し具体的に対策を紹介します。

時間配分

Independentの場合、30分で300語を書くことを目標とします。

しかし、すべてを書く時間に充てることはできず最初の3～5分くらいはアイディア出しに使うのが一般的です。

そうすると残りは25分。

25分で300語というと5分で60語（10分で120語）タイプするペースになります。

そもそもタイピングに難がある人はタイミングソフトやサイトなどで練習が必要ですね。

アイディア出し

それから多くの受験者が困るのがアイディア出しです。

なかなか人生経験の少ない高校生などがアイディアを出すのが難しいというのは良く聞きます。

私はアイディアのストックを作っておくことをおすすめします。

以下、例とします。

アイディアを考える上で事前に考える上でのトピックを用意しておきます。以下の場合、work, health, learningなど。

トピックを見た時に（練習時）「このトピックをmoneyの観点で考えたらどうかな」とか項目に沿って表現しやすそうなものを探します。

そしてアイディアが浮かびかけたら、それを以下のリストにどんどん足していきます。

そうすることで使いまわしできるネタが増えていきます。TOEFLでは似たようなトピックも多いので自分の引き出しを持っておくと使えると思います。

更にスピーキングでも使える表現になると思いますので是非ストックを作ってみてください。

*トピックリスト(例)

まとめ

以上になります。何度も言いますがTOEFLライティング17点といっても取得方法はたくさんあると思います。

その中でも一例としてとらえてもらえると嬉しいです。

最初にリーディング（R）やリスニング（L）よりもライティング（W）やスピーキング（S）の方が17点は取りやすいと書きました。

R、Lは単語や土台となる文法力、読解力が必要になるのでスコアをあげるのに少し時間がかかります。

一方でWやSは単語を知らなくともポイントを抑えることができれば17点くらいまでは上がります。

もちろんそれ以上は求められるリスニング力も上がりますので、時間がかかります。

上記のアドバイスが多くの受験者にとって参考になると幸いです。