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TOEFL iBT ライティング 20~24点のレベル感(サンプル答案公開)

この記事では自身の経験からTOEFL iBT ライティング20~23点のレベル感をお伝えしたいと思います。

ライティングはIndependentとTaskIntegrated Taskに分かれています。

ライティング23点の詳細は?

詳細説明は割愛しますが(テスト内容はETS Websiteをご確認ください。)、それぞれのタスクが5点満点で評価されます。

どちらも5点満点であれば30点満点。
どちらも4点であれば25点。
どちらも3点であれば20点。

ライティング22点はどちらかが4点、どちらかが3点であれば平均点が3.5ととなった場合に出ると言われています。

(AIと人間の試験官が判断していたり、偏差値があると言われており21になったり23になると言われています。)

*ちなみに現在本試験のスコアレポートでは、それぞれのタスクの点数が出ず合計点のみが出るようになっています。
それぞれのタスクで何点の実力があるのか知りたい方はTOEFL Practice Online(TPO)を受けることをおすすめします。(参考

ライティング4点と3点のレベル感

このあたりを説明する上で欠かせないのが4点と3点の違いを知ることですよね。

ETSのWebsiteによると採点基準は以下のようになります。*日本語訳、筆者

Independent Task Academic Discussion

※Independent taskは2023年7月25日を以って、廃止。7月26日以降はacademic discussionが採用されています。

以下の記事でWriting新形式について考察しているので参考にしてみてください。

Integrated Task

4点
このレベルの解答は全体的に講義から重要な情報を選択することができ、わかりやすく、正確にリーディング(以下、R)の関連情報と結びつけて表現できる。

しかし、講義内容もしくはRのポイントにおいてマイナーな省略、不正確さ、曖昧さ等がある。

また、語法や文法構造が明瞭さやアイディアの繋がりに時折影響を与える場合、頻繁もしくは目立つマイナーエラーがある場合にこのスコアとなる。

 

3点
このレベルの解答はいくつかの講義からの重要な情報を含み、Rの関連情報を含んでいる。しかし、以下の1点もしくはそれ以上が該当する。

・タスクの方向性はあっているものの、曖昧で不明瞭、もしくは多少不正確な繋がりがレクチャーとR情報の間に見られる。

レクチャーの主要ポイント一つが欠如。

・いくつかのレクチャー、Rもしくは2つの間の繋がりにおけるポイントにおいて不完全、不正確、もしくは明確ではない。

・語法と、もしくは文法において頻繁にもしくは重要な部分における曖昧な表現やはっきりしない意味が散見される。

 

4点を獲得する上での重要なポイントは

「レクチャーで話される主要な3点を理解し、書けているか。」です。

つまり上記の採点基準を元に考えると

「レクチャーの主要ポイント3つの内2つは理解できたが1つは理解できなかった」場合、4点を取ることはできない

でしょう。

 

しかし、3つの主要ポイントが書けており、その中でマイナーエラーがある場合は4点を取得できる可能性があります。

英語の運用能力としてはIndependentタスクのサンプルで上げてあるレベルの答案のような文章でも4点は取れると筆者は考えています。

したがってIntegrated Taskではやはりライティング力以前にリスニング力をつける必要があるということですね。

リスニング力向上についてはこちらの記事が参考になります。

おまけ

その後、Writingセクション24点を獲得しました!

24点というのは、2つのパートの平均点が3.75点であった場合と言われています。

Writingセクションでは人間とAIの採点であることが公表されていますので、平均点が3.75点は以下のような感じだったのではないかと推測します。

人間 AI 合計
Independent 3 4 3.5
Integrated 4 4 4
平均 3.5 4 3.75

当然上記以外の配点だった可能性はありますが、筆者はIntegrated Task対策に注力しており、それ以前と比較しても答案の質が変化したと感じていたためおそらくIntegrated Taskでは平均4点を獲得できていたのではないかと思います。

今回実感したのは、Integrated Task用に表現力をつけておくことの重要性です。

それをテンプレートと呼ぶ人もいるかもしれませんが、私の中でテンプレートとは通り一辺倒のもの。

ではなく、場面、状況、トピックなどによって使い分けができる(使いどころが理解できている)表現、引き出しを多く持っておくということです。

それを養うにはこちらの参考書が優れていると思います。

以下、その頃に練習で書いていたサンプルを記載します。

サンプル

The lecturer casts doubt on the reading passage for the introduction of a foreign language in primary education. He makes his argument for the following three perspectives: the timing, the competitiveness, and learning cultures. 

According to the reading passage, it is easier for young children to acquire a second language. The government should alleviate the agony which students face after entering universities. The earlier they learn a second language, the more likely we acquire the language. The lecturer, however, disagrees with this. This is only applied to pronunciation or sound. There are other elements when we learn a foreign language such as vocabulary and grammar. Learning a second language early doesn’t help them to acquire the knowledge on those elements, says the lecturer. 

In addition, the reading passage states childhood is free from competition compared to higher education. Since there are few competitions and pressure, learning a foreign language is harmless. On top of that, it will facilitate them to get the abilities to cooperate with pair and group work. The lecturer, however, criticizes this. Language learning creates pressure and competitions among children. When a teacher praises a kid who speaks Spanish well, for example, other students will make efforts to draw the teacher’s attention. This may cause pressure and students with trouble may give up learning a language.   

Finally, the reading passage adds that language learning in primary education helps children to look to the world. Languages are associated with cultures, history, and custom. For example, we will familiarize ourselves with the famous Japanese work ethic when learning Japanese. Despite this assertion, the lecture opposes this view. Students should know their own cultures before learning new cultures. Understanding who they are first helps them to broaden their horizons in the long run.

まとめ

いかがだったでしょうか。

TOEFLのプロの方の分析には到底及ばない内容ですが、筆者の経験を元にTOEFL iBT ライティング23点のレベル感を紹介しました。皆様の学習にお役に立てると嬉しいです。

以前にTOEFL iBT スピーキング23点のレベル感についてもサンプル音声をあげて解説していますのでよろしければこちらもご覧ください。

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